ホステルを開くまでと、それから

2019年7月オープン予定 新富士駅前の宿 きの屋 KINOYA HOSTEL near the Sin-Fuji Station について

ホステルで使う古い板戸、冊子窓などを実際に見せてもらいに行きました

きの屋は古い日本家屋の民家をリノベーションしたホステルです。
化粧も古材を再生利用したりなど、内装も元々あるものを利用しつつ、さらにその雰囲気を足していく方針です。
 
先日、私たちがリノベーション工事を依頼している松永設計事務所の担当の設計士さんの案内で、きの屋で使う板戸、冊子窓、腰窓などを実際に見せてもらいに行きました。
 
清水にある松永設計事務所は古民家再生を得意とする設計事務所なのですが
取り壊した古民家や蔵などで使われていた古材や古い化粧を保存している専用の倉庫があるらしく、そこに案内していただき、実物を見ながらどれを使うか選んできました。
 
カメラを忘れたのでスマホの写真にですが

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これは腰窓ですね。なかなかいい感じ。大通りに面したカウンター席用です。

 

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冊子窓はテラス用にいいかなと。

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こちらはかなり状態が良いです。↑よりシンプルでよさげです。迷います。

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玄関用にはこちら。
当初、京都の旅館にあるような格子戸を目を少し粗くした感じにしようと決めていたの
ですが、同様のものがなかったのでこちらにしました。
でも、これはこれでシンプルで品が良く気に入りました。
 

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こんなものもありました。
実際に銭湯で使われていたもののようですね。
面白いので、きの屋の浴室で使うことにしました。
 
 
 
 

ホステルの自店ホームページをWIXで作ってみて分かったこと

きの屋のホームページはWIXで作っています。
 
WIXを選んだ理由としては、
 
・HTMLやCSSの知識がなくても目で見た感覚で作成できる。
・レンタルーサーバー代込みで月額416円~で利用できるのでコスパも悪くない(とその時点では考えました。)
※ちなみに自分は無制限プラン(無制限の帯域幅、データ容量10GB、月額1266円)を選択してます。キャンペーン中で初年度は半額です。
 
などの点に惹かれたからです。
 
ですが実際に有料プランに登録し、運営を始めたところWIXの小さくない悪いところが目に付きはじめました…。
 
WIXの悪いところ
スマホで見たときのデザインは自動で最適化され、単独であまりいじれない。最適化の結果、不自然な表示になることがある。
・編集画面の操作が重たい
独自ドメインの更新費がほかに比べ若干高い
独自ドメインメールを利用する場合、G Suite(月額600円~)に入らなければならなくなる。結構高い。自分が入ったのは年額プランで5100円。他のレンタルメールサーバの方が格段に安く済みます。例えばさくらのメールボックス(メールサーバー)は月額約86円です。
・日本語フォントが少ない(google fontsも利用できない)
 
 
その後、改めてWIXについて調べると悪い評判が結構目に付きます。最初にもっと調べておけよ!いう話ですが…。
 
悪い評判
WIXブログが使いづらいらしい。
自分はWIXで作成したサイトに後からWIXブログなる機能を追加しようとしたところ、重たすぎてフリーズしました(苦笑)
何度試しても同じで結局WIXブログは追加せずに諦めて、はてなブログを利用しています。
WIXで作ったホームページは読み込みが遅いらしい(自分は今のところ感じない)
 
 
もちろん良いところもあります。
HTMLやCSSの知識がなくても目で見た感覚で作成できるのは大きなメリットでしょう。テンプレートも完成度が高いです。
なので特に初心者で見た目にもかっこいいホームページを楽して作りたい人には適しているかと思います。
 
自分は年額プランに入ってしまったのでしばらくは使いますが、今後、ワードプレスなどに移行するかもしれないないと思いました。
出来るのか分かりませんが…。

今は無き別棟

現在、改装工事中のきの屋ですが、母屋のほかに別棟がありました。
すでに潰して砂利を敷き更地になっています。とりあえず今は仮設駐車場として使っています。
 
この別棟が少し変わった造りで、完全に独立した別棟ではないというか、外壁が母屋の外壁とくっつき、ドアで行き来できる状態でした。
 
残念ながら、老朽化して危険なため、解体したのです。

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解体屋さんが
「基礎部分に埋め込まれているボルトを見て、その建物がいかに古いかが分かる。」と
取り壊した中の別棟の基礎からむき出しになったボルトを指さしながら教えてくれました。
 
古い建物の基礎に使われているボルトは現行の基準のものより細く、凹凸というか溝がないんです。

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 ↑細くて溝がなくつるつるです。

 

昨今見掛けるボルトってネジみたいに溝が連なっていると思います。
 
7か月ほど前にこの解体工事が行われたのですが、その様子をカメラでいろいろ撮らせてもらいました。
 
これは母屋の屋根の上から撮影したものです。

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調子に乗って結構近くから撮らせてもらいました。
一応、解体屋さんに許可は得ましたが、自己責任でどうぞという感じで(笑)
 

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なぜホステルなのかというと

以前きの屋について 「それってなんなのか」聞かれたときに答えに詰まることがありました。
 
だいたいは民泊なの?と聞かれたり、旅館?と聞かれることが一番多いのです。
 
厳密に言えば民泊新法でいうところの民泊ではないし、旅館というほど敷居の高いものじゃないし、そもそも簡易宿所だし…。
 
簡易宿所だっていっぱい種類があります。
 
まあでも、ホステルなのか、ゲストハウスなのか、B&B(ベッド・アンド・ブレイクファースト)なのか
 
…の3つくらいで悩みました。
 
で、いろいろ調べてみた結果、ホステルという表記になったのです。
 
なぜホステルなのかというと…
 
構造や設備が、ホステルのそれに一番近いからと言えます。
 
1つはバス、トイレが共有だからです。
なぜ、各部屋ごとにバス、トイレを設けていないのは、予算が足りないのとスペースが足りないからです。
 
もう1つは共有のカフェラウンジを作りたかったからです。
理由はかっこいいからです(笑)
 
ちなみにホステルについて検索すると
 
”低予算のためにバス、トイレが共有であり、カフェラウンジなどが建物内に併設され
そこで宿泊客同士のコミュニケーションが行われる宿泊施設”
 
という風な感じに出てきます。
 
さらにもう一つ、スタッフが建物に常駐する(≒同じ建物に居住する)必要があるためです。
これは簡易宿所においてはスタッフが常駐する義務が法令で定められています。
 
ちなみにゲストハウスの場合は家族経営でスタッフと宿泊客とは同じ建物には居住しないケースも多いそうなので違うかなと。
 
※もちろん明確な定義ではないですが…
 
B&Bに関してはこれも条件が近いのですが、
しいて言えばもっと小規模な宿泊施設に適当なのと、B&Bは日本人にはまだまだ馴染みのない単語だと思うからです。
 
 
最後に、日本語では「新富士駅前の宿 きの屋」という屋号ですが
この表記だけだと外国の方には不親切ですし、分かり易いよう英語表記にする必要もあったわけです。
 
その過程できの屋をカテゴライズすると、
外国ではなじみ深いhostelという単語をつけることになったのです。
 
そうして、
新富士駅前の宿 きの屋  KINOYA HOSTEL near the Sin-Fuji Station
という屋号になりました。
 
ずいぶん長い屋号です。
その長い屋号のせいでロゴ制作には苦戦しました(苦笑)