ホステルの暖簾制作 その5
追記19.08.22 修正済み
事前に発注した暖簾の制作の様子を撮影したい旨を伝えたところ、快く了承していただき、よく晴れたこの日に行うと連絡を頂きました。工程の途中で何度も干すので天気のいい日に行うようです。
今回選んだのは少しスケ感があるスラブの生地です。硝子戸越しの明かりが暖簾に透けるのが理想だったので。
その布に作成したスクリーン(所謂シルクスクリーンなどに使われるものです)を当てながら糊付けをしています。布を染める前にマスキングしているのですね。
大雑把な工程としては、糊付け→天日干し→染色→天日干し→ゆすぎ となります。
ただ、今回は2色を使った暖簾なので上記の工程を2回繰り返します。通常は1色でやることが多いため中々手間のようでした。
冬場はともかく夏場は、もち米を使ったこの糊が腐りやすいので晴れた日にすぐに乾かさないといけないようです。場合によっては雨天時や夜間に大量の石油ヒーターで乾かします。
刷毛を使って染めています。日に当てることで黒くなる染料です。なんでも革製品やタイヤ、石塔なんかにも使われていたりする万能な染料のようですね。
塗ったところが時間が経ち黒くなっています。さらに塗り重ね黒くしていきます。
また暫く日に当てて乾かします。
驚いたことに、ゆすぎは、裏手の桜川でゆすぎます。
マスキングのための糊はもち米、糠、石灰、塩を混ぜて作った環境に優しいものです。染料も詳細はわかりませんが同様です。
ここまでが1回目の染色の工程で黒の部分を染めました。
翌日緑色の部分をやります。
これらの工程が終ったら、あとは生地から暖簾に仕立てるだけです。