ホステルの暖簾制作 その4
ホステルの暖簾制作 その3 からの続きです。
他にも
玄関の硝子戸の硝子面にカッティングシートを貼るという案がありました。
ただ、使用する古建具の硝子戸は硝子面が薄く、貼る際などに耐久性に不安があります。硝子面の下部が曇硝子になっていることもあり、中々高価で貴重な代物です。
仮に硝子部分が割れたら、曇硝子はとても高価なので普通の硝子に交換することになるかなと。グラデーションフィルムを代用して硝子面下部に貼れば目隠しにできますし。
そんな人はいないでしょうが、足元から覗かれないためになんですかね 笑。
話が脱線しますが、
きの屋は古民家カフェなどを参考にしていますが、カフェと違うのは同じ古い建物のリノベーションであっても、
ある程度の堅牢性や安心感、戸締まりの安全性、それに目隠しなどが求められるという点です。寝泊まりするということは、寝間着で歩き回ったりもするわけで、外からも見える広い硝子窓は暖簾、障子、簾などで多少の目隠しが要りますし、あまりに開放的過ぎることは避けるべきかなと。
話を戻します。
上記の理由もあって玄関戸に暖簾を掛けたいとうのがあるんですよね、硝子面の下半分は曇りガラス、上半分は暖簾で目隠しするという風に。
いろいろ選択肢はありますが、結局、暖簾に戻りました。
でも、日除け暖簾に拘らず、普通の暖簾(長暖簾か半暖簾)でもいいかなと。
以前書いた暖簾の切れ目がロゴの視認性を担保できるか心配という点は、日除け暖簾だろうと風抜け用のスリットが要るとなれば同じことです。
候補も沢山あってキリがないので、取り敢えず幅180cm縦90cmの普通の暖簾に決めました。
遠州屋染物店の店主さん曰く、どうせ暖簾も消耗品で5年に1回ぐらいは変える必要があるようですし…。
人が触れるから手垢も付くし、雨、埃、排気ガスなんかで汚れるし、風で破けるし、日に焼けるし、色が落ちるし…等。
某有名旅館さんの湯のれんなんか2年毎に新しくしているようです。
幅180cm縦90cmというと玄関戸の縦半分が隠れる半のれんですね。4巾、つまり4つに割れている暖簾です。4という数字を避ける方も多いので、3巾か4巾かで迷ったんですが、視認性を鑑みると真ん中に割れが入るのが最も無難と思い、4巾になりました。
それと、PCモニタやA4に印刷した縮小サイズでしか暖簾を見ていなかったので、
注文前に実寸サイズで出力し、ロゴの大きさやどう見えるかなど確認することにしました。まあ暖簾全体でなくてもロゴが入る中央の部分だけでも確認できればいいかと、そこだけ出力しました。コンビニでA3にプリントしたのを6枚繋げて。プリントできない縁は黒マジックで補ってこんな感じに。
思っていたよりもかなり大きいです。
これならロゴにスリットが入ってもそんなに気にならないなと思いました。
それで、いよいよ発注することになりました。
以前からネットで調べたり、静岡の紺屋を実際何件か訪ねてお話を聞いたりしました。
その上で、昨今は価格表を載せた分かりやすいネット通販のオーダー暖簾も多いですが、地元静岡県の暖簾屋や染物屋、紺屋に依頼するのがベターだいう結論に至りました。
というのも暖簾は、消耗品で約5年ごとに変えたほうがいいという点。
洗濯やメンテナンスなどで相談することもあるだろうという点。
そういった諸々から実際足を運べる地元のお店の方がなにかと都合がいいと考えました。
それに地産地消の拘りが強くあるわけではないけれど、地元の老舗や職人さんにやってもらうというのはきの屋にとってもウリになるし、地元で商いをやる以上、地元に盛り上がって欲しいという思いがあります。
それで、以前お話を伺いに行った三島の遠州屋染物店にご依頼することに決めました。
見積もりを出してもらったところ、予想していたよりお安く作ってもらえることが分かりホッとしました。安価を謳うネットで注文できるショップもたくさんありますが、それらよりもリーズナブルかもしれません。
遠州屋染物店さんについてはこちら↓↓で詳しく書かれています。