ホステルを開くまでと、それから

2019年7月オープン予定 新富士駅前の宿 きの屋 KINOYA HOSTEL near the Sin-Fuji Station について

信楽焼の陶器風呂

注文していた信楽焼の陶器風呂が納品されました。遥々遠くの滋賀県にある有名な焼き物工房に依頼したものです。

 

非常に大きく重たい代物なので送料も馬鹿になりません。地元富士市の福山運通の営業所までは送ってもらったのですが、建物まで運び込むのは別途料金がかかるようで、大工さんのトラックで営業所まで取りに行くことに。

 

重量が100kg近もあり大変重たいので、大工さんたち3人と設計士さん、私と父の合計6人もの大人数でトラックの荷台から降ろし、運び込みました。この陶器風呂だけで30万円以上もする高価なものなので、万一でも破損しないように慎重な作業です。

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内装がまだ途中で設置できないので、その日はとりあえず廊下に置きました。

 

 後日、陶器風呂を緩衝用の木箱から取り出しました。
陶器風呂を設置することは施主である父の希望で、わざわざ滋賀の工房まで訪ねて依頼したものでした。父は現地を訪れて現物を見ていましたが、私は写真でしか見ておらず、はじめて見ました。


一人利用向けなので口径はそれほど大きくはありませんが、迫力ある存在感と姿です。重さも100kg前後はあるかと思います。

一、二枚目の写真は陶器風呂、三枚目の写真は湯口、四枚目は設置する浴室です。

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↓は湯口です。釉薬の垂れ具合がいかにも信楽焼

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陶器風呂の浴室の壁はタイル張り仕上げです。オープン後は箱庭に面したこの浴室に陶器風呂が貸し切りで利用できます。きっと非日常な気分で寛げると思います。

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ホステルの正面玄関

正面玄関を含むファサードはいわば建物の顔です。
正面玄関のデザインを私や父や設計士さんで案を出し合いました。
個性的な案も出て面白かったのですが、一部分が主張しすぎて調和を乱してしまことは避けたいです。
この建物に合った雰囲気の合っているということが大事です。
それで決定した案が↓です。

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加えて実際には、玄関戸の前に幅二間分に合わせたロゴ入りの半暖簾が掛かります。
ガラス戸の下半分が見えるでしょう。
玄関灯も付きます。玄関西側にはデッキもあり、なんだかんだで結構主張のあるファサードだと思います。
 
 
決定した案に基づき作業が進んでいます。玄関戸は古民家から持ってきた曇りガラスの上品なガラス戸を使います。

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白の漆喰を塗ります。グレーのは下地です。

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腰板も大工さんの提案で少し凝っています。 

ホステル開業の延期

4月末に工事完了予定でしたが、6月頃に延びそうです…。

開業予定も6月~7月に延期せざるを得ません。

工事内容の変更や業者さんのスケジュールの都合など、いろいろと要因があります。

一時期は台風被害の修繕の依頼が大工さんに殺到したこともあり、工事遅延を余儀なくされました。そちらのほうが緊急だと思いますし。

 

ホステルの工事も進み、内装が徐々に出来上がりつつある2

受付カウンターが出来上がりました。天板には古材を使ってます。桂の木ですね。周りの新材の木と違うので少しのアクセントになります。

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各客室の洗面台の天板にも敢えて古材を使っています。

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取り付けの様子。

 

キッチンのカウンターも出来ました。こちらはお客様からは見えない空間ですが。

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ホステルの工事も進み、内装が徐々に出来上がりつつある

ホステルの工事も進み、内装が徐々に出来上がりつつあります。

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↓ 脱衣所のカウンターです。脱衣籠を置いたり、洗面台が嵌ります。敢えて味のある廃材の木を使ってます。廃材は取り壊した古民家や蔵などからタダ同然で手に入れたものを手配していただいているので予算削減にも繋がります。

ただ、最近はそうした廃材も古民家ブームによって需要があることが認知され、売値をつけられることも屡々なんだとか。

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もう一つある浴室の脱衣所のカウンターです。あえて木材の耳を残してあります。

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ラウンジスペースのカウンター席に使う天板です。立派な欅ですね。

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ホステルのショップカードの試作品を作りました。

きの屋のショップカードの試作品を作りました。
 
こういうショップカードやDM、チラシなどを
会社に属してるデザイナーならともかく
私みたいな素人が自分で作るときの問題としては
 
まず
・知識がない
・デザインソフトを持っていない
というのがあると思うのですが
 
知識がないのはネットや書籍で調べれば、ある程度までなんとかなると思います。
あとは、知り合いに詳しい方がいれば聞くなど。
デザインソフトを持っていないことについて買うしかないでしょう。
標準でadobe illustlatorとphotoshopが要るでしょうが、中古で探すとか、学割なら買えなくもないです。
ただ旧製品がwin10に対応してるかは分からないので、要確認です…。
(自分の場合、とくにwin10に変わってからPCに入っていた制作ソフトの多くに不調をきたしました。
映像編集に使っていたedius neo3などはwin10に対応しておらずまったく使えなくなったり…
気がついたら自動更新でwin10にインストールが始まっていたので、当時は本当に腹が立ちました…(泣)
 
脱線しましたが、私がぶつかった一番大きな問題はフォントの確保でした。
最初は、なんとなくフリーフォントって結構充実しているような印象がありましたが…。
実際欧文についてのみで言えば結構な数のフリーフォントがあります。
 
ただ日本語のフリーフォントはとても少ないです。
 
というのは、ひらがなやカタカナであれば多少は揃えることが出来るのですが
普通日本語の文はひらがな、カタカナと漢字を組み合わせた文です。
そして漢字の数は膨大です…。その全部を作るとなるとものすごい仕事量ですよね。
そうした理由から日本語のフリーフォントはとても少ないのです。
 
だから日本語のフォントを探すとなれば有料フォントから、ということになります。
そして昔から現在に至るまで日本のグラフィックデザイン界でいえば有料のモリサワフォントが定番というか標準です。
 
ちなみにモリサワフォントは年間のラインセンス契約でPC1台のインストールにつき5万円になります…。
生業としてデザインをフリーランスとかでやっている人間ならともかく
そうでない一般人にはなかなか手が出せない金額でしょう。
 
さすがに自分もモリサワフォントには手が出ないので
付け焼き刃ですがとった対応策としては、
 
・欧文フリーフォントをメインのフォントで使う
・手書き文字を使う
 
といったところです。
 
まあ、名刺サイズのショップカードで文も少ないし、
うちは外国人にも間口を開いたホステルというエクスキューズもあるので
なんとかなったかなと思います…。
 
あとは出力ですが、
近くにコンビニがあればセブンイレブンネットプリントなどで等倍で印刷できるので、一応できあがりを確認できます。
その後、ネット印刷の会社に注文すればOKです。
その前に紙や印刷の色のサンプルを確認したければ各社無料で提供しているのでネットで申し込めば送られてきます。
 
こだわりたい人であれば
・キングプリンターズ
・グラフィック(デザイナー御用達。紙の種類が豊富。)
などいいと思います。
 
ちなみに今回自分が発注した印刷会社はレトロ印刷さんです…。
シルクスクリーンに似た特殊な印刷方法、孔版印刷で出力できるのでレトロで味わい深い作品が作れます。
 
 

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f:id:jiro30:20190414192723j:plain こちらが 上がってきた試作品 。 

 
続きはまた書きます。