ホステルを開くまでと、それから

2019年7月オープン予定 新富士駅前の宿 きの屋 KINOYA HOSTEL near the Sin-Fuji Station について

工事の遅れ、開業の遅れ、反省点

7月オープン予定のきの屋でしたが、すでに7月も終わりですね。大変遅れております…。

建物の内部の工事はほぼほぼ終わっているものの、外工事や細かい雑作が残っており、結局7月末まで長引いてしまいました。

当初は雑作の全部が完了せずとも、建物の中が概ね出来上がれば、オープンしてしながら、残工事も進めていくつもりでした。
とくに外工事などは後回しでもなんとかなりそうだろうと考えてもいました。

ですが、浴室窓に面した箱庭とそれを囲う柵については、
無ければ浴室利用者が丸見え状態になってしまうわけです…。

かと言って間に合わせで一部だけ柵をやるというのでは、やるのなら大工さんも纏めてやってしまいたいわけです。

外工事メインでは国道1号線にぶつかる大通りに面した敷地東側の柵です。
ほかにテラスにも柵が必要です。

結局、これらの柵は纏めてやっていただくことになりました。


とにかく浴室窓に面した箱庭の柵が出来ないと、箱庭作りもできません。
それに、浴室から見える庭が出来ていない状態で、お風呂を利用してもらうのは気が引けます。


メインの大通り沿いの柵は高さ150㎝はある大き目の大和塀です。その高さも、お客さんや通りを歩く人の視線のことも考慮しなければなりません。

で、やっとその柵が出来上がり、その柵の端にある車用の出口が実際に車の出し入れ行うと幅が狭すぎことが判ったり…、なにかと問題が起きます。


外工事は柵以外にもあります。

洗濯機置き場をテラスの一部に設けたのですが、外から見えないよう目隠しをどうするかだったり。

宿泊施設ですから大量の使用済みのリネン類があり、非常に嵩張るので、これらの収納は足りるのかを再考慮し、テラスの一部をその収納に宛がることにし、その目隠しも作ったり。

外用水栓の位置が適切でなかったのを直させたり、水栓の位置に排水のための処置が何もなされていなかったことに気づいたり…。


実際にある程度仕上がって完成形が見えないと分からなかったり、気づけなかったりすることが多くあります。

業者さんの手間や時間のことを考えれば多くのことに最初から気づけていればいいのですが、実際には後から気が付くことがしばしばです。

例えば、夜間に照明を点けて過ごしてみます。
すると、収納棚がある廊下なのに暗すぎて見えないことに気づきました。
ほかにも、トイレや浴室前には男性専用、女性専用や使用中を示すサインが付くのですが、
それらは夜間でもハッキリ目視出来なければいけないでしょうが、それにしては明かりが遠く弱かったり…。

あとは、コンセントの位置なども、必要なさそうな位置になぜかあったり、逆にあるべき所にコンセントが無かったり(間取りなど完全に決まらないうちに見切り発進で動いているためか)。

取り上げるとキリがないので割愛しますが…。

それと、(完工していないため)工事の道具が散らばっていては、外観も内観も物が片付いて綺麗な状態にならないと良し悪しの判断がつかなかったりします。
また、内観は調度品もいろいろ並べて、判断したいところです。でも、その前に大掃除が必要ですね。ただ、工事も中途半端に終わった状態ではいくら掃除をしても、再度工事の度、木くずが舞い汚れてしまいます。

結局、中途半端に工事を終えて営業を開始するのは出来ないのでした。


とにかく頻繁に現場に足を運び確認したり、考えないとダメですね。
それが今回の一連のことでよく分かりました。

たくさんの反省点があります。

設計士さんも、業者さんも、専門家とはいえ、人間ですしミスもあります。

プロを信頼し任せればいいというのは、自分の甘えだったということを痛感しました。